特定技能外国人の事件やトラブルが不安です。どうすればいい?
2025年11月に、本稿を執筆をしていますが「外国人との共生課題」という新たな課題が日本社会のテーマとなり、高市新政権では初めて外国人共生担当大臣が設置されました。外国人人口が全人口の3%となり、自治体によっては10%を超えていることもあります。外国人人口が増えれば、人口増加に伴い、制度的・社会的な摩擦が生じることもあります。
特定非営利活動法人SDGsHelloWorkは、マクロレベルでは真の多文化共生を目指し、ミクロレベルでは紹介する外国人が違法行為に走らないように徹底して伴走支援をいたします。外国人の増加に不安を感じている方も含め、是非お読みいただけますと幸いです。
まずは分断・対立を煽らないように事実を見つめましょう
いまの時代ほど、情報リテラシーが重視される時代はありませんでした。確かに、新聞やテレビはスポンサーに不利なことは伝えず、視聴率を稼げそうなテーマにスポットを当てる傾向があります。一方で、インターネットの普及により、だれもが自分の意見を公にできる時代となりました。ただし、インターネット上の意見には、裏取りや根拠に欠けるものも多く、実際に間違った事実に基づく意見が散見されます。
こと「外国人との共生課題」に関しては、SNSを中心にいたずらに不安をあおる意見が蔓延しています。外国人による犯罪件数は増えていますが、日本人に比べて突出して多いというわけではなく、人口比率に伴い目立つようになってきたというのが事実です。外国人の場合、日本の法律の建付け上、在留資格の範囲内でしか権利が守られていません。逸脱行為を行うと退去強制されるため、外国人の犯罪はその意味では制御されています。
刑法犯罪の心理学アプローチとしてラベリング理論というものがあります。ある行動について「不良」「問題児」といったラベルを貼られることで、実際にその行動が強化され犯罪化していきます。まずは、様々な意見の根拠を確認し、冷静な対話による解決を目指すのが現代社会の在り方といえるでしょう。
犯罪や違法行為を防止するために制度構築と徹底した寄り添いを
特定非営利活動法人SDGsHelloWorkは、提携するSDGsJobMatching行政書士事務所にて、在留資格申請手続きも行っています。その中で、本当は許されませんがどうしても外国人が逸脱行動に走らざるを得ない状況に陥ってしまう制度的構造も確認しています。
一つの例として言えば、外国人がいてもいいけど働いてはいけない期間が発生することがあります。
実際に、特定技能(建設)としてとある会社に入社したけれども、その会社が倒産してしまったという案件があります。すぐに次の職場を見つけられればいいのですが、建設業においては、会社が特定技能外国人を受け入れられる体制を築いていない限り、在留資格変更の手続きができません。「建設特定技能受入計画」といい作成までに数か月かかります。「会社が倒産した、次の建設会社を探さなければならない」、という切羽詰まった状況で、カタコトの外国人が、外国人受入計画を整備し、かつ人材ニーズのある建設会社を探すのには確率的にかなり困難です。さらにいえば、職業安定法において建設会社への職業紹介は禁じられているため、なんとかして本人の努力で探すしかありません。
一部には「帰国すべき」との意見もありますが、日本で稼ぎたいがためにかなりのお金と労力を使って日本語を学び来日しています。その気持ちも同じ人間として理解していただければ幸いです。
一つ実例を挙げてみましたが、実際にSDGsHelloWorkに寄せられた相談事例です。まだまだ制度の狭間があり、日本にいることはできても働いてはいけない、といういわば無理ゲー(制度的に極めて困難な状況)を強いられている外国人がいるというのをご理解いただければと思います。
だからと言って、失踪、犯罪は許してはいけません。ただし、事件やトラブルには必ず背景があるということを話してみました。
まとめ
特定非営利活動法人SDGsHelloWorkは特定技能外国人をメインとして対象としており、ニュースになっている、「経営・管理」在留資格の問題や、短期滞在からそのまま非正規滞在を行っている外国人と触れ合っているわけではありません。日本国の主権を脅かすような問題に対しては厳正に対処すべきだと考えます。
ただし、いま、特定非営利活動法人SDGsHelloWorkが支援している特定技能外国人はおしなべて真面目かつ勤勉、たえず日本語の勉強の機会を求め、日本人があまり就きたがらない業種にも文句を言わず勤めてくれています。
前述したラベリング理論の逆張りになるかもしれませんが、日本人側が外国人に対し敬意を払い、不足する部分はしっかりサポートすると、外国人もそれにこたえるよう行動で示してくれます。
特定非営利活動法人SDGsHelloWorkは、外国人の日本への真の統合を目指すべく、試行錯誤しながらも前進してまいります
