特定技能外国人に伝えておきたい日本の常識非常識は
特定技能外国人を多く就労支援してきましたが、こうすればいいのに、とじれったく思うことがよくあります。生活全般の支援も、特定非営利活動法人SDGsHelloWorkとしては今後行っていきたいと思っていますが、まずは就労支援の現場から。ただし、特定技能外国人側の方にも理由があるので、日本企業も歩み寄ってほしいというのが本音です。
面接では、「社交辞令」と思って志望動機から訴えましょう!
多くの面接および、面接指導に立ち会ってきました。どの国の求職者も、ずばり労働条件から切り込みます。
「給与はいくらですか?」「休日は週何日ですか?」「住宅手当や寮はありますか?」「食事手当はありますか?」「引っ越し代は出してくれますか?」
気持ちはわかります。気持ちは十分わかるのですが、日本企業の採用面接では、是非、志望動機や、その会社にどのような貢献ができるか、その企業で活躍しどのような将来を描いているかを、まず話して欲しいです。
諸外国の採用面接では、まず労働条件からはじまるのでしょうか?ジョブ型雇用の国と、メンバーシップ型雇用の日本との違いが影響しているかもしれません。
ただし、求人企業の皆さまにもご理解いただきたいと思います。彼らは家族のために出稼ぎに来日し、お金を稼ぐのが目的です。ある程度は理解したうえで接していただいた方が、優秀な人材を逃さずに済むかもしれません。
遅刻は厳禁、道に迷ったら必ずお電話を!
求人企業から、紹介されたスタッフの遅刻が多い、と聞くのはとてもつらいことです。日本社会は、諸外国に比べ最も時間に厳しいといっても過言ではないでしょう。電車やバスが時間通りに走っていることが驚かれるくらいですから。
ですので、外国人の皆様、何らかの事情で遅刻してしまう場合は、必ず会社に一報をいれてください。
ただし、このことについても、筆者は一定の理解もしています。私自身が海外旅行に行った際には、地下鉄やバス、タクシーの乗り方に関してもとても戸惑ってしまいます。日本であれば道に迷ってもなんとかなりますが、海外の場合は、同じルートでなければ怖くて歩けません。
また、ベトナム人に聞いたところ、ベトナム人は日本では携帯電話はほぼ使わないとのことです。
知らない人からかかってきた場合に、だまされることを恐れて出ないとのこと。私も全く知らない異国にいると同じ感情になるかもしれません。
遅刻を正当化しているわけでは決してありません。ただ、叱る前に相手の言い分をちょっと聞いていただければありがたいです。
まとめ
と述べてきましたが、結局はお互い様です。いまの社会経済情勢を考えると、日本人側が出稼ぎにいく時代が近いうちに訪れるかもしれません。
郷に入れば郷に従え、外国人の方には、日本の慣習・文化をしっかり学んで貰いたいです。が、日本企業側も彼らの言動の裏にある背景を考え、聞いてみましょう。
いい人材を定着させるためには、そのような配慮が必要なのかもしれません。
今回は特定技能外国人に伝えておきたい日本の常識非常識というタイトルでお伝えしてまいりました。
日本企業側の皆様もこんな事を題材にしてコラムや見解を書いて欲しい、アドバイスを書いて欲しいという内容がございましたら特定非営利活動法人SDGsHelloWorkのお問い合わせフォームよりお気軽にお申しつけくださいませ。
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