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特定技能外国人の登録支援機関によって得意な業種はある?

2025.10.23

皆様、自社にとって最適な登録支援機関は見つかりましたでしょうか。何度も述べてきましたが、今回は業種を軸に考えていきたいと思います。外国人材のニーズは日増しに高まっています。時代を生き抜くためには、外国人材の力を目いっぱい引き出すこと、そのためにはやはり、登録支援機関選びが重要になってきます。

登録支援機関選びにおいて特殊な業種をみていきましょう

登録支援機関のサービス内容は原則そんなに変わりはありません。義務的支援事項として、法律上必須とされた支援サービスにプラスして、各登録支援機関が、任意的支援事項として、独自の支援サービスを考案し展開している、ということになります。
例えば、特定非営利活動法人SDGsHelloWorkの任意的支援事項としては、毎週1回の日本語の教育があります。日本語の上達も目的です。ただし、それよりも毎週、支援対象の特定技能外国人と会うことが本当の目的です。

彼ら彼女らの様子をみれば、どのような状態か感じることができます。何らかの悩みを抱えているようであれば、その都度、相談援助を行っています。

ただし、一定の業種に関してはその業種の特殊性から、その業種のみに特化して対応している登録支援機関もございます。どのような業種か、早速見てまいりましょう。

建設業特化登録支援機関

筆者は社会保険労務士業も行っておりいろいろな業種をみていますが、建設業は独特な業種の一つといえるでしょう。ゼネコンのもとに下請け、孫請けが連なる重層下請構造が成立しており、労働者の安全管理の責任があいまいにならないように、労働者災害保険法をはじめ、各種の法律が、建設業について特別な定めをしていることがあります。
また、単純労働者として使い捨てにならないように国土交通省が人材開発のための「建設キャリアアップシステム」を制度化し、労働者は段階的に技能を成熟させ適正に評価されること、企業側も、建設キャリアアップシステムに登録していることによって国からの各種インセンティブが与えられるようになっています。
建設キャリアアップシステムは、上述のように意義のある制度なのですが、特定技能外国人を雇用する際の要件にもなっております。

また、一般社団法人建設技能人材機構(JAC)の加入も要件となっています。その要件を満たしたうえでさらに「建設特定技能受入計画」を作成し、国土交通省の認定を受けたのちに、ようやく特定技能外国人の在留資格変更許可申請を行い受け入れが可能となるのです。

危険な仕事が多いため国土交通省の規制が強く、そのため受け入れにも2倍以上の手間がかかります。そういった理由で、あまり手を付けたくない登録支援機関が存在し、代わってそこに商機を見出し、建設業界に特化した登録支援機関も存在いたします。

農業特化登録支援機関

農業に関しては、扱える登録支援機関が限られています。というのは、農業は季節により業務の繁閑差が大きく通年雇用が難しいからです。だからこそ、特定技能農業には例外的に派遣が認められています。

例えば収穫を例に言えば、まず九州・沖縄地方から始まり、中国・近畿地方から関東・東北地方、そして北海道へと収穫シーズンが動いていきます。その都度、特定技能農業の外国人労働者を南の農家から北の農家へ派遣を繰り返していきます。

ただ、こんなことができるのは、ある程度の規模や体制を持つ企業でないと難しいのが実情です。そのため、農業分野に強みを持ち、農林水産省の関連事業にも関与している登録支援機関が活躍しています。

まとめ

まだ自社に合う登録支援機関が見つからない企業様は、是非、法務省のホームページに載せてある登録支援機関登録簿をご確認ください。エクセル形式です。建設であれば、「建設○○協同組合」、農業であれば「農業○○協同組合」など、名前検索で大体の得意分野がわかるかと存じます。

では、特定非営利活動法人SDGsHelloWorkの得意分野はどこでしょう!?実情を言えば外食業のお客様が一番多いです。ただし「SDGs」です。どの産業分野の企業様の人手不足も解決しなければなりません。農業はさすがに難しいですが、農業専門の登録支援機関におつなげいたします。

建設業は、2倍の手間がかかりますが、だからといって高い金額はいただきません。ビザ手続きは無料、建設受け入れ計画の作成も無料です。
企業の人手不足と外国人の人権、社会課題の解決を目指すNPO法人ならではのSDGsHelloWorkで対応困難であれば、良質な登録支援機関をご紹介いたしますのでどうぞご安心を。