特定技能外国人が直ぐに辞めてしまう原因とは
実際に、特定技能外国人を雇用される企業の皆様、外国人にモチベーションをもって働いてもらっていますでしょうか。特定非営利活動法人SDGsHelloWorkが関与している企業にも、うまく戦力化して事業拡大をしている企業と、なかなか苦戦している企業があります。特定技能外国人がすぐに辞めてしまう原因について一緒に考えてみましょう。
募集要項と違う
一番問題なのは、募集要項と異なるということでしょう。労働基準法では、採用時に労働条件を書面にて明示しなければならない旨規定されています。通常の企業では当たり前のように行っているでしょう。
現在、特定技能外国人が就労可能な業種は12業種に限定されています。そのうち、工場などは、しっかり労働条件を明示しています。小規模の、建設業や外食業、農漁業などについては、経営者自身が現場仕事に追われ、書類仕事に時間を割けない、といった傾向が見られます。
もちろん、人材紹介会社が間に立って労働条件を確認するのですが、忙しさの中で細かな労働条件があいまいになってしまうことがあるようです。例えば「所定労働時間」と言われても、ピンとこない場合があります。
ただし、この「所定労働時間」が重要です。何しろ、それによって残業時間が決まり残業代に直結するのですから。
4半期に一度の定期報告では、賃金台帳を入管に提出します。従業員に離職されるのもつらいですが、あまりに悪質な場合は、今後外国人労働者を雇えなくなる可能性もございます。
労働環境が悪い
何度も話していますが、外国人を安い労働力と考えるのはもうやめにしましょう。
日本人が嫌がる労働環境は同じように外国人も嫌がります。
そして、それぞれの出身国の日本国でのコミュニティは想像以上に狭いです。
あの企業グループの労働条件はひどい、労働環境が劣悪だなどとすぐに広まります。
外国人コミュニティの中で評判のいい会社があれば、みなそちらに流れていくことになります。
日本人労働者とのウマが合わない
なかなか人間関係がうまくいかないということもあります。
外国人労働者が日本人労働者にいじめられている、ということもありました。
その方は、何度も何度も訴えるのですが、なかなか社長の理解は得られませんでした。
実際にいじめはあったのですが、在籍年数の長いパートで、仕事や、上司とのコミュニケーションの上手な日本人労働者の言い分にどうしても影響されてしまいます。
労働者同士でいさかいが起きたときには、状況説明の苦手な外国人に、より丁寧なヒアリングをする配慮が必要だと思います。
まとめ
特定技能外国人がすぐに辞めてしまう理由は簡単です。
なぜなら日本人労働者の離職理由と同じですから。
労働条件と人間関係、この2つがまずければ離職につながるのは万国共通ではないでしょうか。
そのうえで、外国人特有の話をするとすれば、それは賃金の重要度です。
特定技能の外国人に仕事のやりがいを求めても意味はありません。
母国に家族を残して出稼ぎに来て、毎月少しでも多く送金したい彼らの存在からすると、その考え方も否定してはいけないことになります。
NPO法人SDGsHelloWorkに
是非お任せください。