目指せ日本版グラミン銀行SDGsHelloWorkの挑戦

2022.10.7

みなさんこんにちは。SDGsHelloWork、代表岸本です。ティザーサイトの作成が完了し、会社案内も出来上がりました。3つ折りのきれいなパンフレット、皆さんにお渡ししたくてうずうずしています。公式Twitterも稼働し始めました。東京都の定款認証を待つばかりです。

さて、話は変わりますが、SDGsHelloWorkを設立するにあたって、筆者がモデルとしている事業があります。ムハマド・ユヌス氏のグラミン銀行、皆さんご存じでしょうか?

銀行マンといえば思い浮かぶのは半沢直樹。覚えてますか、何年前でしたでしょうかあの痛快ドラマ。その中で印象に残る言葉がこれ。「銀行は雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を貸す」。融資を焦がさないためには仕方がないかもしれません。どの国の商業銀行も金持ちにお金を貸し、貧乏人には金を貸しません。

バングラディッシュのグラミン銀行はまさにその逆です。経済学者であったムハマド・ユヌス氏は、大学のそばの貧困地域が気になって仕方がありませんでした。なんであんなに働いているのに、貧困に陥っているのだろうか。それは、金貸しが暴利をむさぼり、事業で稼いでも全てを返済に回さなければならないためでした。

見かねたムハマド・ユヌス氏は、42の家族に総額27ドル、ポケットマネーから低利子で融資しました。1974年の27ドルっていくらくらいでしょう。ドルショックの直後ですので、1ドル360円と考えると9,720円です。たったこれだけのファイナンスで多くの人々が貧困から抜け出しました。貧しい人々は、しっかりと返済をし事業を拡大していったのです。

ソーシャルビジネスの誕生です。利潤の追求ではなく、社会益の追求がビジネスになった瞬間でした。その後、2006年にグラミン銀行及びムハマド・ユヌス氏はノーベル平和賞を受賞しました。

これって同じことが人にも当てはまりませんか?民間の職業紹介会社はヘッドハンティングにいそしんでいます。優秀な人材を探してきては、年収の2~3割の金額で企業に売ります。多くの利益が得られます。決して批判しているわけではありません。ただ、能力が低いと思われている、決めつけられている人をいかに支援し、成長させ、企業に貢献させるか。この挑戦の方が面白いと思いませんか?

貧しい人々の多くが融資を返済したように、他人に能力の限界を決めつけられなければ、各人がその能力を最大限発揮するでしょう。

以上、今回は偉人伝でした。

SDGsHelloWork 代表 岸本貴久
特定非営利活動法人SDGsHelloWork (sdgs-hellowork.com)
特定非営利活動法人 SDGs HelloWork(@HelloworkSdgs)さん / Twitter